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幻想の羅刹

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中途半端なイラストやら、写真やら、文章やらが落っこちてますよ。

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大海を知らず 自分も知らず

蠢く星の胎内で静かに呼吸をしていた頃
まだ幸せを知らなかった幸せな頃

あたしは移り行く車窓に見とれながら
水の流れる音のような曲を聴いていた

胎動を始めた星の中でがむしゃらに叫んでいた頃
あたしは見たことのない朝日と
真っ赤な夕日に染まっていた

わずかな言葉しか知らないあたしは

『・・・』

何も言えずに得体の知れない渦に呑まれていた


気がつくとそこは知らない場所で
見たことのない植物が生い茂っていた

ふと上を見るとそこに空はなく
白いスクリーンに幾何学模様が映し出されていた

惚けたように見上げていると後ろから声をかけられた
知らない声
知らない言葉

でも
そこにいたのは
明らかに自分だった

まず何処から来たのか聞かれた
知らないと答えた
次に年を聞かれた
分からないと答えた
何か夢が有るかと聞かれた
考えたこともないと答えた

『今まで何を見てきたの?』

そう言ってもう一人の知らない自分が消えていった

そしてまた、あたしは渦に呑まれた

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